自宅療養者の健康観察 医師と薬剤師が連携強化 東京 練馬区

感染力が強いオミクロン株が広がり、自宅療養者の急増が懸念される中、東京 練馬区は緊急のオンライン会議を開き、地域の診療所の医師や薬剤師と連携して自宅療養者の体調に異変がないか健康観察を進めていくことを確認しました。

オミクロン株が広がる中で医療提供体制を確保するため、国は感染が急拡大している地域では陽性者全員を入院させるなどの対応を見直し、症状に応じて宿泊施設や自宅での療養を認めるとしていて、自宅療養者の健康観察をどう進めていくか、課題となります。

こうした中、東京 練馬区は8日夜、保健所と医師会、薬剤師会などの担当者およそ40人が緊急のオンライン会議を開きました。
この中で、かかりつけの診療所などで陽性が判明した自宅療養者については、最初に診察した診療所の医師が継続して健康観察を行い、薬剤師が処方された薬を自宅療養者に届ける、地域の医療支援の枠組みについて確認しました。
この取り組みには、区内の170の診療所の医師が協力しているほか、それ以外の診療所の患者でも相談があった場合は「医師会サポートセンター」が調整を行い、医師70人が対応することにしています。

練馬区保健所の向山晴子所長は「第5波のように、病床がひっ迫して入院できないから自宅療養だとせず、入院すべき人は入院してもらい、そうではない人が自宅療養とすることが重要だ。医療機関と行政が連携し、地域の総力戦で対応したい」と話していました。