オフィスに集まる機会増で「業務用空気清浄機」生産活発に

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも、オフィスを中心に人が集まる機会が増えていることから、メーカーの間で業務用の空気清浄機を新たに投入する動きが活発になっています。

このうちパナソニックは、オフィスや店舗の商談スペースなどに設置できる、ブース型の換気システムを先月から販売しています。

天井部分から床に向けて下向きの気流を発生させ、ブース内にいる人の飛まつが浮遊しないようにするほか、側面に取り付けた清浄機が空気を吸い込んで循環させます。
また、ダイキン工業は、人が集まる場所では、体温などで上昇気流が発生し、飛まつが浮遊しやすいことに着目して、天井に取り付けるタイプの空気清浄機を開発しました。

学校や塾、飲食店での利用を見込んでいます。

このほか、ホテルの入り口など、およそ100平方メートルの広いスペースに対応できる機種も年内に販売する予定です。

ダイキン工業の舩田聡空調営業本部長は「空気清浄機のニーズは、住宅から業務用に広がっている。不特定多数の人が集まる広いスペースでこそ、安心安全の空間を作っていくべきだ」と話しています。

業界団体によりますと、昨年度は家庭用の空気清浄機の出荷額が過去最高となりましたが、コロナ禍でもオフィスを中心に人が集まる機会が増えていることから、業務用の需要も高まりそうです。