誕生会出席で政府高官ら濃厚接触者として隔離 批判高まる 香港

香港では、政府高官や議員らが、中国の全人代=全国人民代表大会の香港代表をつとめる男性の誕生日パーティーに出席し、新型コロナウイルスの濃厚接触者として隔離される事態となり、市民の批判が高まっています。

香港の衛生当局は1月3日に開かれた宴会の参加者の中に新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、出席した人は「濃厚接触者」と見なされ政府指定の専用施設で3週間、隔離されると明らかにしました。

宴会は中国の全人代=全国人民代表大会の香港代表をつとめる男性の誕生日パーティーで、香港政府などによりますと警察局長や民政事務局長ら13人の政府高官のほか、1月12日に開会する立法会の議員20人など、およそ170人が出席していたということです。

政府トップの林鄭月娥行政長官は、高官らの出席が明らかになった6日、「非常に失望した」と述べていました。

香港では、12月まで市中感染がほぼ抑え込まれてきましたが、海外から到着した人からオミクロン株の感染が確認されるケースが相次ぎ、これまでに140人の感染が確認されています。

このため、感染拡大を防ぐためとして多くの催しが中止されたほか、7日から夜間の外食禁止などのより厳しい措置がとられたばかりで、政府高官らの行動に市民の批判が高まっています。