ラグビー新リーグ「リーグワン」 きょうから本格開始

ラグビーの新たなリーグ「リーグワン」は、新型コロナウイルスの影響で7日予定されていた開幕戦が中止となり、8日から本格的に始まります。

ラグビーの新たなリーグ「リーグワン」は、日本代表の強化や地域密着型の運営を目指してトップリーグを刷新して設立されました。

本来の開幕は7日に予定していましたが、パナソニックの選手9人が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されるなどした影響でパナソニックとクボタによる開幕戦が中止となり、第1節のほかの試合が行われる8日から本格的に始まります。

リーグワンは「ディビジョン1」から「ディビジョン3」までの3部制で24チームが参加し、最上位のディビション1は12チーム、残る2つの部は6チームずつとなっています。

このうちディビジョン1では、各チームが16試合のリーグ戦を行い、勝ち点で上位に入った4チームがプレーオフを行って最終順位を決定します。

前身のトップリーグでは16チームで争っていましたが、ディビジョン1では12チームに絞られたことでより高いレベルの試合が行われることが期待され、リーグワンでは日本代表の競技力向上にもつながるとしています。

リーグワンはことし5月までリーグ戦が行われ、その後プレーオフや入れ替え戦が行われる予定です。

本拠地定め地域密着の運営掲げる

リーグワンに参加する各チームは「ホストエリア」と呼ばれる本拠地を定め、チームの名称に都市名などを入れて地域密着の運営を掲げます。

例えば昨シーズン、最後のトップリーグで優勝したパナソニックは、群馬県から埼玉県の熊谷市に本拠地を移転し、チームの正式名称を「パナソニックワイルドナイツ」から「埼玉パナソニックワイルドナイツ」としました。

また、トップリーグではチケット販売や会場選びなどの興行権が日本ラグビー協会にありましたがリーグワンではホームゲームを主催するチームに移ります。

各チームはこれまでより地域の特色を生かした運営を進めて収益の拡大を目指しています。

パナソニックは地元のラグビー協会や自治体と連携して練習場にベンチを設置したり近くに新たにホテルやレストランの入ったクラブハウスなどを整備したりしてさらなるファンの獲得をめざしています。

ホテルに宿泊して練習を見学しようというファンが県外からもすでに訪れているということです。

また、静岡ブルーレヴズは、前身の「ヤマハ発動機」がリーグワンへの参入に向けて運営会社を設立していて運営には昨シーズンで引退した元日本代表の五郎丸歩さんも加わっています。

パナソニック 開幕戦に続き第2節中止

ラグビーのリーグワンは1月5日、パナソニックで9人の選手が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定され、残りの選手も濃厚接触者と認定されたため、登録に必要な選手がそろわないなどとして国立競技場で7日に予定されていたパナソニックとクボタとの開幕戦を中止しました。

パナソニックは、16日にホームの埼玉県熊谷市で第2節のNEC戦を行う予定でしたが、この試合までに登録に必要な選手がそろわない見通しで、リーグワンが実施要項やガイドラインに基づき協議した結果、試合を中止すると発表しました。

優勝候補のパナソニックは2試合続けての中止となります。

この結果、NECが勝ち点5を獲得し、パナソニックは勝ち点0となる見込みです。

リーグワンは、1部にあたる「ディビジョン1」で16試合のリーグ戦を行い、勝ち点で上位の4チームによるプレーオフで最終順位が決まりますが、昨シーズン最後のトップリーグで優勝しリーグワンでも優勝候補のパナソニックは開幕戦から2試合続けて勝ち点0となります。