独 オミクロン株 感染者など隔離期間短縮へ 社会への影響抑制

ドイツでは新型コロナウイルスの急速な感染拡大に懸念が強まる中、ショルツ首相が飲食店の利用について規制を強化するとともに社会への影響を抑えようと感染者や接触者の隔離期間を短縮する方針を発表しました。

ドイツでは、去年11月に1日の感染者数が7万6000人を超えて過去最多となったあと、感染状況は改善していましたが、ここ数日は6万人前後となる日が続き、オミクロン株の感染も広がっています。

こうした中、ショルツ首相は7日、記者会見しこれまでワクチンを接種していれば利用できた飲食店について、今後はワクチンの接種証明に加え、検査による陰性証明の提示も求めると発表しました。

ただし、追加の接種を受けた人については陰性証明の提示は不要になるとしています。

一方で、感染力の強いオミクロン株が広がって隔離される人が増えると医療や公共交通機関に影響が出るおそれもあることから感染者や接触者の隔離期間を短縮する方針を明らかにしました。

このうちオミクロン株の接触者については、これまで14日間の隔離を求めていましたが、検査で陰性となれば7日間にするなどとしたほか、追加の接種を受けていれば隔離を免除するとしています。

ショルツ首相は「徹底して人との接触を減らし、ワクチン接種を進めれば現状を抜け出し多くの市民を守ることにつながる」と述べワクチン接種を強く呼びかけました。