新型コロナ 9都道府県 レベル判断の2指標10項目(6日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、医療のひっ迫の度合いをより重視して対策を行うとする新たな考え方をまとめました。
分科会は、医療がどれだけひっ迫するかは、各都道府県で異なるため、レベルの判断は都道府県が行うとしています。

これを受けて内閣官房は、都道府県がどのレベルにあるか判断するための指標として「医療提供体制等の負荷」と「感染の状況」の2つを示すことにしました。

このうち、「医療提供体制等の負荷」には「確保病床の使用率」、「重症確保病床の使用率」、「入院率」とその「先週比」、先週と比べた「重症者数の推移」の5つの項目があります。

また、「感染の状況」には、「PCR検査の陽性率」、10万人当たりの「新規陽性者数」、「新規陽性者数」の「先週比」と「先々週比」、それに「感染経路が不明な人の割合」の5つの項目があります。

今月6日時点で内閣官房が発表したのは北海道、千葉県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、山口県、福岡県、沖縄県の9つの都道府県のデータです。

「医療提供体制等の負荷」

まず「医療提供体制等の負荷」です。

【「確保病床の使用率」】
▽北海道で4%、
▽千葉県で6%、
▽東京都で7%、
▽愛知県で6%、
▽大阪府で10%、
▽広島県で23%
▽山口県で29%、
▽福岡県で4%、
▽沖縄県で25%です。

【「重症確保病床の使用率」】
▽北海道で0%、
▽千葉県で1%、
▽東京都で7%、
▽愛知県で1%、
▽大阪府で3%、
▽広島県で11%、
▽山口県で0%、
▽福岡県で1%、
▽沖縄県で30%です。

【「入院率」とその「先週比」】
▽東京都が26%で0.74倍。
▽大阪府が29%で0.96倍。
▽広島県が19%で、先週比のデータはありませんでした。
▽山口県が35%で、先週比のデータはありませんでした。
▽沖縄県が7%で0.58倍。

それ以外の4つの道県は、いずれも適用外となりました。

〈「適用外」について〉
政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は「入院率」の指標について、以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が人口10万当たり10人未満の場合。
▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

【先週と比べた「重症者数の推移」】
数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。

▽東京都で1.29倍、
▽大阪府で1.20倍、
▽福岡県で1.05倍、
▽沖縄県で2.11倍でした。

それ以外の5つの道県ではデータがありません。

感染の状況

次に「感染の状況」です。

【「PCR検査の陽性率」】
最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

▽北海道で2.2%、
▽千葉県で1.1%、
▽東京都で3.4%、
▽愛知県で0.3%、
▽大阪府で3.6%、
▽広島県で0.9%、
▽山口県で1.2%、
▽福岡県で0.8%、
▽沖縄県で11.6%でした。

【10万人当たりの「新規陽性者数」】
人口10万人当たりの最近1週間の新規陽性者数です。

▽北海道で4人、
▽千葉県で5人、
▽東京都で11人、
▽愛知県で4人、
▽大阪府で13人、
▽広島県で24人、
▽山口県で35人、
▽福岡県で4人、
▽沖縄県で144人でした。

【「新規陽性者数」の「先週比」】
数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。

▽北海道で1.41倍、
▽千葉県で6.02倍、
▽東京都で4.48倍、
▽愛知県で5.32倍、
▽大阪府で4.57倍、
▽広島県で34.84倍、
▽山口県で13.49倍、
▽福岡県で3.45倍、
▽沖縄県で10.86倍でした。

【「新規陽性者数」の「先々週比」】

▽北海道で1.81倍、
▽千葉県で5.45倍、
▽東京都で7.37倍、
▽愛知県で10.15倍、
▽大阪府で8.97倍、
▽広島県で132.40倍、
▽山口県で78.67倍、
▽福岡県で3.73倍、
▽沖縄県で39.00倍でした。

【「感染経路が不明な人の割合」】

▽北海道で34%、
▽千葉県で62%、
▽東京都で66%、
▽愛知県で50%、
▽大阪府で56%、
▽広島県で38%、
▽山口県で23%、
▽福岡県で64%、
▽沖縄県で72%でした。