新型コロナ 9都道府県の2指標10項目(5日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、医療のひっ迫の度合いをより重視して対策を行うとする新たな考え方をまとめました。

分科会は、医療がどれだけひっ迫するかは各都道府県で異なるため、レベルの判断は都道府県が行うとしています。

これを受けて内閣官房は、都道府県がどのレベルにあるか判断するための指標として「医療提供体制等の負荷」と「感染の状況」の2つを示すことにしました。

このうち「医療提供体制等の負荷」には、
「確保病床の使用率」
「重症確保病床の使用率」
「入院率」とその「先週比」
先週と比べた「重症者数の推移」の5つの項目があります。

また、「感染の状況」には、
「PCR検査の陽性率」
10万人当たりの「新規陽性者数」
「新規陽性者数」の「先週比」と「先々週比」
「感染経路が不明な人の割合」の5つの項目があります。

今月5日時点で内閣官房が発表したのは、北海道、千葉県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、山口県、福岡県、沖縄県の9つの都道府県のデータです。

医療提供体制等の負荷

「確保病床の使用率」は、
・北海道で4%、
・千葉県で5%、
・東京都で5%、
・愛知県で5%、
・大阪府で9%、
・広島県で18%、
・山口県で23%、
・福岡県で3%、
・沖縄県で23%です。

「重症確保病床の使用率」は、
・北海道で0%、
・千葉県で1%、
・東京都で5%、
・愛知県で0%、
・大阪府で1%、
・広島県で4%、
・山口県で0%、
・福岡県で1%、
・沖縄県で32%です。

「入院率」とその「先週比」は、
・沖縄県が12%で0.66倍。
それ以外の8つの都道府県ではいずれも適用外となりました。
「適用外」については、文末を参照してください。

先週と比べた「重症者数の推移」です。
数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。
・東京都で1.17倍、
・大阪府で1.00倍、
・福岡県で1.11倍、
・沖縄県で2.06倍でした。
それ以外の5つの道県ではデータがありません。

感染の状況

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。
・北海道で1.8%、
・千葉県で0.8%、
・東京都で2.5%、
・愛知県で0.2%、
・大阪府で3.8%、
・広島県で0.2%、
・山口県で1.2%、
・福岡県で0.7%、
・沖縄県で9.3%でした。

人口10万当たりの最近1週間の新規陽性者数です。
・北海道で3人、
・千葉県で3人、
・東京都で7人、
・愛知県で3人、
・大阪府で8人、
・広島県で14人、
・山口県で22人、
・福岡県で2人、
・沖縄県で80人でした。

次に、新規陽性者数の「先週比」です。
数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。
・北海道で1.17倍、
・千葉県で3.96倍、
・東京都で3.02倍、
・愛知県で3.78倍、
・大阪府で3.01倍、
・広島県で24.69倍、
・山口県で11.11倍、
・福岡県で1.54倍、
・沖縄県で6.95倍でした。

「先々週比」は、
・北海道で1.64倍、
・千葉県で3.80倍、
・東京都で4.75倍、
・愛知県で6.23倍、
・大阪府で6.40倍、
・広島県で197.50倍、
・山口県で60.00倍、
・福岡県で2.94倍、
・沖縄県で33.57倍でした。

最後に感染経路が不明な人の割合です。
・北海道で30%、
・千葉県で59%、
・東京都で68%、
・愛知県で47%、
・大阪府で53%、
・広島県で40%、
・山口県で23%、
・福岡県で64%、
・沖縄県で66%でした。

適用外について

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は「入院率」の指標について、以下の場合には適用されないとしています。
▽療養者数が、人口10万当たり10人未満の場合。
▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。