静岡 御殿場市 米軍施設の感染詳細情報提供されず 対応苦慮

静岡県御殿場市にあるアメリカ軍施設では、5日までに合わせて46人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、オミクロン株の感染者も含まれていますが、御殿場市は詳細な情報が提供されないとして対応に苦慮しています。

御殿場市にあるアメリカ軍施設「キャンプ富士」によりますと、5日までに海兵隊員と施設で働く日本人の合わせて46人が感染し、静岡県は、このうち日本人従業員1人がオミクロン株に感染したと発表しています。

「キャンプ富士」はすべての感染者を隔離しているほか、隊員などに対して外泊の禁止や、キャンプの外にある飲食店の利用の制限などの対策を取っていることを5日、SNSと国を通じて明らかにしています。

一方、御殿場市によりますと、感染した隊員の行動歴など詳細な情報についてアメリカ軍から直接、提供されていないため、市では担当者が2時間おきにパソコンなどを使い「キャンプ富士」のSNSの投稿状況で、最新の情報を確認しているということです。

御殿場市演習場渉外課の長田直樹課長は「感染防止策については一定の評価をしています。しかし、市が得られる情報は限られ、対応に苦慮しています。国やキャンプ富士から迅速に情報を提供してほしい」と話していました。