岸田首相 小池知事と会談“緊密連携で医療提供体制の確保を”

新型コロナ対策をめぐり、岸田総理大臣は東京都の小池知事と会談し「現状では医療ひっ迫という評価にはなっていないが、しっかり対応しておかねばならない」と述べ、政府と東京都で緊密に連携し、医療提供体制の確保に努めていく考えを強調しました。

東京都内の新型コロナの新規感染者が急速に増加する中、岸田総理大臣と東京都の小池知事が総理大臣官邸でおよそ30分間会談しました。

この中で小池知事は「東京都は先週、新たな感染者が64人だったがきょうはちょうど10倍になった。非常にスピードが速く、超音速という感じで進んでいる」と述べました。

そして、オミクロン株の特性を早急に分析すること、現在の基本的対処方針などをオミクロン株の特性を踏まえて見直すこと、それにワクチンや飲み薬などを早期に必要な量確保し、感染が拡大している大都市部に重点的に供給することなどを要望しました。

これに対し、岸田総理大臣は「現状では、まだ重症や中等症患者の数は大きく跳ね上がっておらず、医療ひっ迫という評価にはなっていないが、感染のスピードなどを考え、しっかり対応しておかねばならない」と述べました。

そのうえで「東京都としっかり意思疎通を図り、体制の充実に備えていきたい」と述べ、政府と東京都で緊密に連携し、医療提供体制の確保に努めていく考えを強調しました。

一方、関係者によりますと、小池知事は、まん延防止等重点措置の適用は要請していないということです。