カザフスタン抗議活動 デモ参加者と治安当局が衝突 死傷者多数

中央アジアのカザフスタンで続く政府に対する大規模な抗議活動は、最大都市アルマトイなどでデモ参加者と治安当局が衝突し、双方で数十人の死者が出たほか、これまでに1000人以上がけがをしたと伝えられるなど、多数の死傷者が出る事態に発展しています。

カザフスタンでは、燃料価格が大幅に値上がりしたことをきっかけに、政府に対する抗議活動が各地に広がっていて、ロシアメディアによりますと、最大都市アルマトイでは6日、中心部の広場に集まった数百人のデモ参加者の一部と治安当局との間で衝突も起き、銃声も聞こえたということです。

警察当局は「数十人を排除した」としてデモの参加者に死者が出ていると明らかにしたほか、当局側も12人が死亡したということです。

またカザフスタン保健省の情報として、これまでに全土で1000人以上がけがをして、このうちおよそ400人が入院していると伝えています。

現地では、インターネットへのアクセスが制限され、金融機関も業務を停止するなど市民生活にも影響が出ています。

カザフスタンでは、ソビエトから独立後30年近くにわたって権力を握っていたナザルバーエフ前大統領が、3年前に退任したあとも政府の要職である国家安全保障会議議長にとどまり影響力を持ち続けていたとして、国民の不満が高まっていました。

トカエフ大統領は、内閣の総辞職と、ナザルバーエフ前大統領を要職から解任したと発表しましたが、収束が見通せない状況です。

カザフスタンの日本大使館によりますと、日本人が被害にあったという情報は入っていないということです。

中国「できるだけ早く社会秩序を取り戻すこと望む」

中央アジアのカザフスタンで大規模な抗議活動によって混乱が広がっていることについて、中国外務省の汪文斌報道官は6日の記者会見で「カザフスタンの内政であり、当局が適切に問題を解決できると信じている。できるだけ早く安定と社会秩序を取り戻すことを望む」と述べました。

中国はカザフスタンと国境を接し、巨大経済圏構想「一帯一路」のもとで経済的な結び付きを強めています。