香港政府 コロナ拡大阻止で規制強化へ 7日から夜間の外食禁止

香港政府は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大するおそれがあるとして、夜間の外食禁止などの規制強化を発表し、厳しい措置で市民生活への影響が広がっています。

香港政府トップの林鄭月娥行政長官は5日午後、記者会見し、新型コロナウイルスの感染が再び広がるおそれがあるとして、7日から午後6時以降の外食を禁止し、スポーツジムやバーなどの営業を停止させる措置を発表しました。

香港では、この半年近く、新型コロナウイルスの感染は、海外から空港に到着したあと検疫施設や隔離中のホテルで確認されるケースがほとんどで、市中感染はほぼ抑え込まれてきました。

しかし、先月下旬以降、海外から到着した人から変異株のオミクロン株が確認されるケースが増えて、一日当たりおよそ30人に上っているうえ、飲食店の利用者などの間でオミクロン株の市中感染も確認されたことから、警戒を強める必要があるとしています。

香港では、厳しい感染対策が続く中国本土との往来の規制緩和に向けて、感染拡大を阻止するための対策が強化されています。

香港政府としては、人が集まる機会が増える来月1日の旧正月を前に、より厳しい措置をとることで再び感染が拡大するのを防ぎたい考えですが、市民生活への影響が広がっています。