オミクロン株感染急増 “デルタ株と両にらみの対応を”専門家

各地で新型コロナウイルスのオミクロン株の市中感染が確認される中、東京都内でも感染者が急増しています。

現在の状況について、感染症対策に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授は「気候的な要因と合わせて、年末に人との接触が増えたことなどが数として表れているのではないか。“ことしは集まろう”という形で、年末は前の年に比べて宴会も多かったと思うし、“もう大丈夫だろう”という気の緩みも、増加につながっているのではないか」と指摘しました。

また、「オミクロン株は感染力が強く、2月には第5波を上回る感染者数になる可能性もある。一方で重症化しやすいデルタ株の感染も止まっているわけではないため、無視できる状況ではなく、両にらみでの対応が必要だ」と述べました。

そのうえで「これまでと感染対策が変わるわけではないので、マスクや換気の徹底など、緩んでいるところを、もう一度見直して行うことが重要だ。感染者が増加傾向にあることは間違いないので、さらに増加してパニックにならないよう、今のうちから想定して家庭や職場で準備をすることが大事だ」と呼びかけました。