生活保護の申請件数 6か月連続で前年比増 コロナの影響長期化

新型コロナウイルスの影響が長期化する中、去年10月の生活保護の申請件数は1万8000件余りと、前の年の同じ月より増えたことが厚生労働省のまとめでわかりました。
申請件数が前年と比べて増加したのは6か月連続です。

これは、厚生労働省が5日に公表しました。

それによりますと、去年10月に生活保護が申請された件数は全国で1万8726件と、前の年の同じ月より105件、率にして0.6%増えました。

申請件数が前年と比べて増加したのは6か月連続です。

去年10月に生活保護の受給を新たに始めたのは1万6637世帯で、前の年の同じ月より1.7%減りました。

生活保護を受給している世帯は全国で164万1917世帯で、前の年の同じ月と比べて5100世帯余り増加しています。

厚生労働省は「新型コロナウイルスの影響が長期化する中、再就職が難しいことなどから、生活が苦しく追い詰められる人が増えている。オミクロン株の市中感染が疑われるケースが相次ぐなど、感染の再拡大が懸念されていて、今後の動向を注視したい」としています。

厚生労働省は「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるので、ためらわずにご相談ください」とホームページでメッセージを発信しています。