インド 感染再拡大 首都ニューデリーで週末の外出禁止へ

インドでは年末以降、新型コロナウイルスの新規の感染者が再び増加傾向となっていて、首都ニューデリーでは今週から原則として週末の外出が禁止となるなど人々の生活に影響が出始めています。

ニューデリーでは新規の感染者がこの1週間で10倍以上となり、地元政府は4日、感染の拡大を抑えるため、社会機能の維持に必要な職種を除いて今週から土曜日と日曜日の外出を禁止すると発表しました。

行政機関は電気、水道、保健医療などの業務を除いてすべて在宅勤務とするほか、民間企業も出社する従業員を50%までにするとしています。

インドでは去年5月に1日の感染者が40万人を超える爆発的な感染拡大が起きて以降、新規の感染者は減少傾向が続いていましたが、年末以降増加に転じ、4日に発表された新規の感染者は3万7379人となっています。

これまでに確認されたオミクロン株の感染者は1892人となっています。

感染の再拡大を受けてニューデリー以外でも複数の州が夜間の外出を禁止するなど、人々の生活に影響が出始めています。

インド政府は3日からワクチンの接種対象をこれまでの18歳以上から15歳以上に拡大したほか、今月10日からは医療従事者などを対象に追加接種を始めることにしています。