年末年始 オミクロン株感染者の入院相次ぐ 大半が50代以下軽症

年末年始の期間中、新型コロナウイルスの患者を受け入れている千葉県内の医療機関ではオミクロン株の感染者の入院が相次ぎました。

4日は都内の新型コロナウイルスの感染確認が150人を上回るなど増加傾向となっていて、オミクロン株の市中感染が疑われるケースも全国で相次いで報告されています。

このうち成田空港の検疫で確認された感染者を中心に対応している国際医療福祉大学成田病院では12月中旬ごろまで入院患者は15人ほどでしたが、12月下旬から連日6人から7人を受け入れるようになったということです。

3日の時点で入院患者は33人まで増えていて、このうちオミクロン株の入院患者は疑いのある人を含め31人にのぼっています。

その大半が50代以下で、症状があっても発熱やせきなどで、全員が軽症だということです。

また、ほぼ全員が2回のワクチン接種を済ませていたということです。

国際医療福祉大学成田病院の津島健司副院長は「いまのところ患者は軽症の人ばかりだが、若い人が多い。今後、高齢者に感染が広がった場合、重症の人が出てくるおそれもあるのでオミクロン株の性質が十分に分かっていないうちは油断せず、引き続き警戒が必要だ」と話しています。

そのうえで「年末年始に日本で過ごそうと海外から帰国した人が多くなった影響もあり、入院の受け入れが急増したが、今後も患者の増加が予想される。オミクロン株の感染者全員を入院させることは難しいので、誰を入院させ、誰を入院させないかの選別が重要だ。リスクの高い人をどう選ぶかなど国や自治体には指針を示してほしい」と話していました。