石炭の最大輸出国インドネシア 月末まで輸出の一時禁止を発表

世界最大の石炭の輸出国、インドネシアは、国内の石炭火力発電所向けの供給が不足しているとして、今月31日まで石炭の輸出を一時的に禁止すると発表しました。インドネシアの輸出先である中国や日本などへの影響が懸念されています。

インドネシアのエネルギー・鉱物資源省は今月1日から31日まで、石炭の輸出を一時的に禁止すると発表しました。

その理由について、国内の石炭火力発電所向けの石炭の供給が不足していて、このままでは一部の発電所が稼働できなくなるおそれがあるためとしています。

インドネシアでは電力の供給を安定させるため国内の石炭会社は年間生産量の25%以上を電力会社に供給することを義務づけられていますが、販売価格が安いことなどから、供給量が満たされない状況が続いているということです。

IEA=国際エネルギー機関によりますとおととし世界で輸出された石炭のうち、インドネシアからの輸出は最も多い31.5%を占めています。

インドネシア政府によりますと輸出先は中国やインドのほか日本などとなっていて、今回の措置による影響が懸念されています。

首都ジャカルタにある日本大使館の担当者は「日本向けを含め、石炭を積んだ一部の船が出港できないと聞いている。日本国内での発電のためインドネシアから輸入する石炭は2割程度だが、状況を注視している」と話していました。

インドネシア政府は5日以降、今回の措置について再検討するとしています。