群馬県 オミクロン株 2人感染確認 県内初の市中感染も

群馬県は4日、2人が新型コロナの「オミクロン株」に感染していることが確認されたと発表しました。このうち1人は感染経路がわかっておらず、県は県内で初めての市中感染とみています。

群馬県は4日、県内に住む20代の男女2人が、オミクロン株に感染していることが確認されたと発表しました。

このうち男性は、先月末に発熱などの症状が出て、4日オミクロン株への感染が確認されました。

海外での滞在歴はなく、東京都内に通勤していたものの、感染経路はわかっていないということで、県は県内で初めての市中感染とみています。

男性は、年明けに新型コロナへの感染が確認されたあと、県内の宿泊療養施設に入り、現在は医療機関に入院しているということです。

男性の家族と職場の同僚合わせて6人が濃厚接触者となり、このうち家族3人は陰性と確認されましたが、健康観察のため宿泊療養施設に入っています。

一方、女性については海外での滞在歴があり、オミクロン株に感染した疑いがある人と同じ飛行機に乗っていたため、濃厚接触者として県内の宿泊療養施設に入っていました。

濃厚接触者はいないということです。

また、4日感染が発表された2人は無症状か軽症だということです。

これで群馬県内でオミクロン株への感染が確認された人は、合わせて3人となりました。

山本知事は臨時の記者会見で「オミクロン株が県内でもある程度広がっている可能性は否定できないが、今後の動向を注視しながら必要な対策を冷静かつ迅速にとっていきたい。県民の皆さんは今一度、気を引き締めて基本的な感染防止対策の徹底やワクチンの接種をお願いします」と呼びかけました。

また、県内で初めてオミクロン株の市中感染が確認されたことを受け、群馬県は5日から無料でPCR検査などを受けられる対象を、無症状で、感染に不安を感じる県民にも拡大します。

原則として予約は不要です。

期間は今月末までで、検査を受けられる県内70か所の場所など詳しい情報は県のホームページで公開しています。