大手デパート年末商戦売り上げ 前年上回る ブランド品など好調

大手デパート5社の先月の売り上げは、新型コロナの感染状況が落ち着く中、年末商戦でブランド品や宝飾品の販売が好調だったことなどから、いずれも前の年の同じ月を上回り、回復傾向が続いています。

大手デパート5社は4日、12月の全国の既存店の売り上げを速報値で発表しました。

それによりますと、前の年の同じ月より
▽阪急阪神百貨店が15.9%
▽大丸松坂屋百貨店が13.2%
▽三越伊勢丹ホールディングスが10.5%
▽高島屋が9.9%
▽そごう・西武が5.9%、それぞれ増加しました。

これは新型コロナの感染状況が落ち着く中で迎えた年末商戦で来店客が増え、バッグや財布といった高額のブランド品のほか、時計やアクセサリーをはじめとする宝飾品の販売が好調だったことが主な要因で、消費の回復傾向が続いた形です。

一方、ことしの正月三が日の初売りの売り上げは去年の同じ時期に比べ
▽高島屋とそごう・西武がおよそ50%
▽大丸松坂屋百貨店がおよそ40%、それぞれ増加したということです。

ただ、感染拡大前と比べると各社ともおよそ20%から30%下回っていて、依然コロナ前の水準には戻っていません。