仕事納めとなった先月28日、東京都の小池知事は、この年末年始について「人の動きを介して面的に、かつ加速度的に感染の爆発につながることを懸念しなければならない」と述べ、強い危機感を示していました。
年末年始の都内の感染状況はどうだったのか。
先月29日から、3日までの推移を見てみます。
東京都 年末年始に感染者増加 オミクロン株市中感染も
東京都内では、この年末年始に新型コロナウイルスの感染確認が増加し、3日は100人を上回るなど増加のスピードがあがっています。また、オミクロン株の市中感染とみられるケースも増えていて、都は基本的な対策の徹底を重ねて呼びかけています。
増加のスピード上昇
▽先月29日の感染確認は76人。一日の感染確認が50人を下回る日が、73日連続で止まりました。
▽30日は64人、▽31日の大みそかは先月・12月では最も多い78人。
いずれも50人を上回り、前の週の同じ曜日の2倍近くになりました。
年明けはさらに増加し、▽1日は79人、▽2日は84人、そして▽3日は103人で、去年10月8日以来、100人を上回りました。
3日は1週間前の月曜日の3倍近くで、都の担当者は「年末年始で増加のスピードが上がっていて、危機感を強めている」と話しています。
▽30日は64人、▽31日の大みそかは先月・12月では最も多い78人。
いずれも50人を上回り、前の週の同じ曜日の2倍近くになりました。
年明けはさらに増加し、▽1日は79人、▽2日は84人、そして▽3日は103人で、去年10月8日以来、100人を上回りました。
3日は1週間前の月曜日の3倍近くで、都の担当者は「年末年始で増加のスピードが上がっていて、危機感を強めている」と話しています。
感染経路
感染経路では家庭内が目立ちました。
3日までの年末年始の6日間に感染が確認された484人のうち、感染経路が分かっている人は36.2%に当たる175人でした。
このうち▽家庭内が最も多く101人で、57.7%を占めています。
次いで▽職場内が12.0%、▽会食が9.1%、▽施設内が7.4%などとなっています。
3日までの年末年始の6日間に感染が確認された484人のうち、感染経路が分かっている人は36.2%に当たる175人でした。
このうち▽家庭内が最も多く101人で、57.7%を占めています。
次いで▽職場内が12.0%、▽会食が9.1%、▽施設内が7.4%などとなっています。
オミクロン株確認相次ぐ
新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染確認も増えています。
都内では先月16日に初めてオミクロン株の感染が確認されました。
その後28日までのおよそ2週間で13人だったのに対し、年末年始は▽先月30日に9人、▽3日は25人の感染がわかりました。
また、このうち感染経路がわからず、市中感染とみられる人は、▽28日までは1人だったのに対し、▽年末年始は30日と3日で合わせて12人と、一気に増えました。
都の担当者は「クリスマスが終わったころから、オミクロン株の疑いのある人が増えている。年末年始で急激にオミクロン株が拡大している可能性がある」と分析しています。
都内では先月16日に初めてオミクロン株の感染が確認されました。
その後28日までのおよそ2週間で13人だったのに対し、年末年始は▽先月30日に9人、▽3日は25人の感染がわかりました。
また、このうち感染経路がわからず、市中感染とみられる人は、▽28日までは1人だったのに対し、▽年末年始は30日と3日で合わせて12人と、一気に増えました。
都の担当者は「クリスマスが終わったころから、オミクロン株の疑いのある人が増えている。年末年始で急激にオミクロン株が拡大している可能性がある」と分析しています。
医療提供体制
医療提供体制です。
最大で6919床を確保できる都内の病床の使用率は、3日時点で3.5%です。
病床がひっ迫していた第3波の去年1月は、今とは計算方法が違いますが、使用率が80%台で推移していました。
重症の患者は、去年の年明けには100人を超えていたのに対し、ことしは3日時点で1人です。
都の専門家は、今は、通常の医療との両立が安定的に可能な状況だと分析していますが、オミクロン株の感染拡大の状況によっては病床がひっ迫するおそれがあるとしています。
最大で6919床を確保できる都内の病床の使用率は、3日時点で3.5%です。
病床がひっ迫していた第3波の去年1月は、今とは計算方法が違いますが、使用率が80%台で推移していました。
重症の患者は、去年の年明けには100人を超えていたのに対し、ことしは3日時点で1人です。
都の専門家は、今は、通常の医療との両立が安定的に可能な状況だと分析していますが、オミクロン株の感染拡大の状況によっては病床がひっ迫するおそれがあるとしています。