イスラエル 60歳以上など対象拡大し4回目のワクチン接種始まる

新型コロナウイルスの感染者が急増している中東のイスラエルでは、60歳以上の人たちなどにも対象を拡大して4回目のワクチン接種が始まりました。

イスラエルでは、去年8月から3回目のワクチン接種が始まりましたが、政府は今月2日、これまで高齢者施設の入居者など、一部の人たちに限っていた4回目の接種について60歳以上の人たちや医療従事者などにも対象を拡大すると発表しました。

これを受けてエルサレムの商業施設内に設置された接種会場には3日、多くの人が次々と訪れ、接種を受けていました。

4回目の接種を受けた82歳の女性は、「感染状況が悪化していますが、趣味の水泳は続けるなど、できるだけ普通に暮らしたいので接種しました。政府や専門家が勧めているので不安はなかったです」と話していました。

イスラエルでは、オミクロン株の感染拡大が続く中、今月2日に報告された一日当たりの新規感染者の数が6562人に上り、去年9月以来初めて6000人を超えていて、各地で行われているPCR検査の会場にも長い列ができています。

イスラエル政府は、感染した人のうちの半数以上を占めている30歳未満の若者へのワクチン接種を強く呼びかけるとともに、重症化のおそれがある高齢者に対しては4回目の接種を進めるなど、厳しい外出制限を設けることなく、感染対策を進めようとしています。