神奈川県「オミクロン株」初の市中感染確認

神奈川県は3日、県内に住む20代の男性が新型コロナの新たな変異ウイルス、オミクロン株に感染していることが確認され、感染経路が分からないことから、県内で初めての市中感染だと発表しました。オミクロン株の感染が確認されたのは、神奈川県内に住む20代の男性です。

先月末に一緒に食事をした知人が新型コロナに感染したことから、濃厚接触者として検査したところ男性も感染していたことがわかり、ゲノム解析を行った結果、2日、オミクロン株と確認されました。

男性と、知人のいずれも、最近、海外には行っておらず、感染経路が分からないことから、県は県内で初めての市中感染だと発表しました。

知人についてもゲノム解析を行っているということです。

男性は軽症で医療機関に入院していて、濃厚接触者はいないということですが、県は念のため職場の関係者などについても検査を行うことにしています。

県はこのほか、先月、海外から帰国した県内在住の30代の男性が、オミクロン株に感染していることが確認されたと発表しました。

県内でオミクロン株の感染が確認されたのは、合わせて8人となりました。

神奈川県医療危機対策本部室の篠原仙一室長は、「市中感染が広がれば、第5波を超える勢いで感染が拡大する可能性があり、病床確保などの対策を迅速に進めていきたい。県民には基本的な対策の徹底とともに、発熱などの症状がある時は通勤や通学を控え、早めの検査をお願いしたい」と話していました。