正月の伝統行事「福銭貸し」 “倍返し”で商売繁盛 栃木 日光

栃木県日光市の寺院で、「福銭貸し」と呼ばれる正月の伝統行事が行われています。

世界遺産にも登録されている日光市の輪王寺で毎年1月3日に行われる「福銭貸し」は、江戸時代に、寺から商売の種銭を借りて、商売が成功した人が、翌年に倍にして返済したことから生まれたとされる伝統行事です。

例年は、山の頂上にある毘沙門天のお堂で行われていましたが、去年から新型コロナウイルスの感染防止のため広い本堂の境内で行われ、3日は、商売を営む人や一般の人も次々に訪れています。
訪れた人たちは、窓口に用意された申込書にお金の単位を「円」から「両」に言いかえて、100円だと「百万両」、1000円だと「一千万両」と記入して、福銭を借り受けていました。

また、去年借りた福銭を倍額にして返済しつつ、ことしの商売繁盛を願って再び福銭を借りる人の姿も見られました。

宇都宮市でエステサロンを経営しているという40代の女性は「去年は五千万両お借りして、ことしは少し増やして七千万両お借りしました。福銭は、自分の店のお客に釣り銭としても使って商売繁盛を祈りたいです」と話していました。

栃木県日光市にある輪王寺の「福銭貸し」は、3日午後5時まで行われるということです。