茨城県内で初「オミクロン株」確認 “市中感染とみられる”

茨城県は県内に住む30代の女性が新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが確認されたと発表しました。
オミクロン株への感染確認は県内では初めてで、感染経路は不明だということで、県は「市中感染とみられる」としています。

これは茨城県の大井川知事が2日夕方、臨時の会見を開いて明らかにしたものです。

それによりますと、県内に住む30代の女性は12月下旬に発熱やけん怠感などの症状が出て新型コロナウイルスに感染していることが分かり、ゲノム解析の結果、オミクロン株への感染が確認されたいうことです。

女性は発症の数日前に県外に滞在していましたが、海外への渡航歴はなく、感染経路は不明だということで、県は「市中感染とみられる」としています。

女性はワクチンを2回接種していたということで、現在は医療機関に入院していますが、症状は軽いということです。

また、県内に女性の濃厚接触者はいないということですが、職場の関係者12人について念のため検査を行い、いずれも陰性だったということです。

県内でオミクロン株への感染が確認されたことを受け、大井川知事は、マスクの着用や手洗いといった基本的な感染症対策を継続するよう呼びかけるとともに、4日から県内150か所余りの薬局などで、感染への不安を感じるという人に対し無料で検査を行うと発表しました。