2022年の日本経済 変異ウイルス懸念も成長軌道に乗せられるか

新型コロナの影響が長期化する日本経済について、政府は、個人消費を中心に今後、回復が期待されるとして、年度内にGDP=国内総生産の水準がコロナ前に戻ると見込んでいます。

変異ウイルスのオミクロン株の感染拡大を抑え、経済を力強い成長軌道に乗せられるかが焦点になります。

日本経済の見通しについて、公益社団法人の「日本経済研究センター」が民間エコノミスト36人の予測をまとめたところ、物価の変動を除いた実質の成長率は、いずれも平均で、今年度=令和3年度がプラス2.72%、4月からの新年度がプラス3.03%となりました。

GDPの半分以上を占める個人消費が、これまで抑えられていた分のいわゆる「リベンジ消費」もあって、増えるとみられることが主な要因です。

同様の見方を背景に、政府は、今年度内にGDPの水準がコロナ前に戻ると見込んでいるほか、新たな経済対策の効果もあって、景気は着実に回復に向かうことが期待されるとしています。

変異ウイルスのオミクロン株という懸念材料も出るなか、感染の拡大を抑え、経済を力強い成長軌道に乗せられるかが焦点になります。