北朝鮮キム総書記 対外関係で「戦術的方向を示した」と報道

北朝鮮のメディアは、31日まで行われた重要政策を決定する朝鮮労働党の中央委員会総会でキム・ジョンウン(金正恩)総書記が演説し、対外関係について「戦術的方向を示した」と伝えました。
ただ、アメリカなどへの具体的な言及は明らかになっておらず、新型コロナウイルスの影響で内外の情勢が不透明な中、対応を模索しているためだという見方が出ています。

1日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、重要政策を決定する党の中央委員会総会が31日までの5日間開かれ、ことしの国政運営の方針に関するキム・ジョンウン総書記の演説の内容を伝えました。

このなかで、キム総書記は対外関係について「めまぐるしく変化する国際情勢に対処するため、戦術的方向を示した」としていますが、アメリカなどへの具体的な言及は明らかになっていません。

また、キム総書記は「朝鮮半島の軍事的環境は日増しに不安定になっている」と指摘した上で、軍事力を強化する姿勢を改めて強調したとしていますが、核・ミサイル開発については触れられていません。

一方、新型コロナウイルスの感染対策については「最優先の国家事業だ」として、徹底した対策を続けるとしています。

こうした背景について韓国の通信社、連合ニュースは「新型コロナの影響で内外の情勢が不透明な中、状況を注視し、対応を模索しているためだ」という見方を伝えています。