豪雨被害 湯平温泉 復興進みにぎわいもコロナに懸念 大分 由布

去年7月の記録的な豪雨で大きな被害を受けた大分県由布市の「湯平温泉」の旅館街は、この1年で復興が進み、年末も宿泊客でにぎわいを見せています。こうした中、旅館の経営者からはコロナの感染拡大への懸念が聞かれました。

古くから湯治場として知られる「湯平温泉」は、由布市湯布院町の山あいにあり、去年7月の豪雨では川沿いの旅館街が被害を受けたほか、5か所の共同浴場すべてが使えなくなりました。

この1年で復興が進み、コロナの感染状況が落ち着いてきた先月ごろから徐々に宿泊の予約が増え始め、この年末、旅館街は多くの観光客でにぎわっています。

このうち、「旅館まるや」では昨シーズンの年末年始やことしの夏休みは5つある部屋の予約が埋まることはなかったということですが、この年末年始は予約でいっぱいになっています。

「旅館まるや」の経営者で、湯平温泉観光協会の麻生幸次会長は「お客さんが来て仕事ができるのはうれしいです。このまま続いてほしいですが、感染が再び拡大しないか不安が残ります」と話していました。

湯平温泉ではことし、「湯平温泉祭り」などの行事が中止になりましたが、来年は開催する方針だということです。