韓国外相 慰安婦問題「日本は前向きで合理的対応を」

韓国のチョン・ウィヨン外相は、慰安婦問題について日本が6年前の日韓合意の履行にかたくなだ、などとして「もう少し前向きで合理的な対応を期待している」と述べたうえで、外交当局間の協議を続けていく考えを示しました。

韓国のチョン・ウィヨン(鄭義溶)外相は29日、ソウルでことし1年の外交を振り返る記者会見を開きました。

この中でチョン外相は、慰安婦問題に言及し「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した2015年の日韓合意の着実な履行が重要だとする日本の立場について「合意をそのまま守るべきだとする立場をかたくなに守っていて、全く進展できずにいる」と述べました。

そして「われわれは問題解決のための現実的な案をずっと日本側に提示している。もう少し前向きで合理的な対応を期待している」としたうえで「韓国政府は現実的で柔軟な態度で日本を説得していく」と述べ、外交当局間の協議を続けていく考えを強調しました。

慰安婦問題について日本政府は、日韓合意は国際的な約束事であり両国関係を発展させていくためにも着実な履行が重要だという立場を一貫してとっています。

また、会見でチョン外相は、東京電力福島第一原子力発電所の処理水を海に放出する計画について「直接対話を通じて問題に関する情報を共有し、互いの立場も把握すべきだ」として、IAEA=国際原子力機関だけでなく、日韓2国間での情報共有も必要だという考えを示しました。