臨床検査技師らを3回目接種の担い手に 感染拡大に備え

新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の市中感染が東京都内でも確認される中、東京 墨田区の病院では、必要な研修を受けた臨床検査技師や救急救命士がスタッフを対象にした3回目のワクチン接種を行っています。

新型コロナのワクチン接種をめぐり、国は集団接種の会場で必要な医師などを確保できない場合、臨床検査技師や救急救命士も接種を行うことを特例で認めています。

これまで新型コロナの中等症までの患者を受け入れてきた墨田区の「東京曳舟病院」では、29日、必要な研修を受けた臨床検査技師の女性と救急救命士の男性が、それぞれ病院のスタッフを対象にした3回目のワクチン接種を行いました。

今回は医師もサポートに当たっていて、慎重に接種が行われていました。

病院は、今後感染が拡大した場合、臨床検査技師や救急救命士がワクチン接種をすることで看護師らがコロナ患者の対応に専念できるとしています。

接種した臨床検査技師は「初めてだったのでとても緊張しました。感染が拡大したときに少しでも役に立てればと思います」と話していました。

東京曳舟病院の三浦邦久副院長は「第6波がきた場合は看護師の確保が難しくなるので臨床検査技師などに接種の担い手になってもらえればひっ迫を少しでも緩和できると考えている」と話していました。