ホクレン「生乳の廃棄 回避のめど立ちつつある」見通し示す

牛乳などの原料となる生乳が、かつてない規模で余り、大量に廃棄される懸念が出ていましたが、北海道の生産者団体のホクレンは、乳業メーカーがフル稼働で加工に取り組むことなったため「廃棄を回避するめどが立ちつつある」という見通しを明らかにしました。

新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で、牛乳や乳製品の需要が減少していることに加えて、学校給食がなくなる年末年始にかけて、生乳が大量に余り、廃棄される懸念が出ていました。

これについて、北海道の生産者団体で、全国で生産される生乳のうち半分以上を取り扱っているホクレンは28日、「廃棄を回避するめどが立ちつつある」という見通しを明らかにしました。

理由については、乳業メーカーが増産の要請に応じて、年末年始の間も工場をフル稼働させて、乳製品の加工に取り組むことになったためと説明しています。

ただし、ホクレンは、生産量や消費量の見込みは変動する可能性があり、悪天候の場合は生乳の輸送が滞り、工場に運べなくなる場合もありうることから、「予断を許さない状況に変わりはない」として、引き続き消費拡大への協力を呼びかけています。