”基礎疾患ある人も早く3回目接種を” がん患者団体が要望書

基礎疾患のある人についても新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種までの間隔を短縮し、早く接種できるよう求める要望書をがん患者などで作る団体が堀内ワクチン接種担当大臣に提出しました。

要望書は、「全国がん患者団体連合会」がまとめ、28日午後、内閣府で堀内ワクチン接種担当大臣に手渡しました。

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種は、2回目からの接種の間隔が原則8か月以上とされ、一般の医療従事者や高齢者施設の入所者などは6か月に短縮し、一般の高齢者についても接種間隔の前倒しを認める方針が示されています。

要望書では、がん患者は感染したときに重症化しやすいのに、3回目の接種ではがん患者など「基礎疾患のある人」が前倒しして接種を受けられる対象になっていないとして、国に対し、接種間隔を短縮し、早く接種できるよう求めました。

また、2回目までの接種では、自治体によっては基礎疾患があっても年齢が若いと接種券が届くのが遅く、接種が遅れたことがあったとして接種券がなくてもワクチンを打てる体制を検討してほしいとしています。
要望書を出した全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長は「オミクロン株の拡大で重症化のリスクが高いがん患者など持病のある人たちは多くが不安に思っている。1回目、2回目の接種の際に配慮をいただいたように、追加接種についても接種間隔の短縮をお願いしたい」と話しています。