オミクロン株感染拡大に備え 保健所が態勢づくり進める 仙台

「オミクロン株」の市中感染とみられるケースが、国内各地で確認される中、仙台市の保健所は、今後、感染者が急増した場合に対応する職員を増やすなどの態勢づくりを進めています。

仙台市内では、このところ新たな感染者が少ない状態が続いていますが、保健所では「オミクロン株」の感染拡大に備えた対応に当たっています。

仙台市青葉区にある仙台市保健所青葉支所では、「オミクロン株」の感染が確認された人と同じ飛行機に乗っていた濃厚接触者のうち、宮城県内の宿泊施設で待機している人に、保健師などが連絡を取って健康状態を確認したり、入国したあとの濃厚接触者を、県内の宿泊施設に移送するための手続きをとったりしていました。

仙台市保健所では、最近の海外渡航歴がなく、入国者との接点もない人の市中感染が起きれば、感染者が急速に増えるおそれもあるとして、年末年始も含めて必要に応じて態勢を強化することにしています。

具体的には、1日の感染確認が市内で200人近くに上ったことし8月を教訓に、1日に300人ほどの新規感染者が出ても、業務がひっ迫しないよう応援の職員を確保するほか、宿泊療養施設となっているホテルなどへの感染者の移送に当たる運転手や車の確保について調整を進めているということです。
仙台市保健所の白岩靖史調整担当課長は「オミクロン株の感染拡大に備え、どれほどの人員をいつ確保するかなど、適切に判断して対応していきたい。年末年始の時期、移動や会食の機会が増えると思うが、マスクを着用し密を避けるなど、基本的な感染防止対策を改めて徹底してほしい」と呼びかけています。