“オミクロン株 自宅療養者に十分な医療提供へ協力を” 厚労相

オミクロン株の感染拡大に備え、後藤厚生労働大臣は、日本医師会の中川会長など医療関係団体の代表と面会し、自宅療養者に対し十分な医療を提供できる体制の整備に協力を求めました。

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の市中感染とみられる感染者の確認が相次ぐ中、後藤厚生労働大臣は28日、日本医師会の中川会長ら、3つの医療関係団体の代表と面会しました。

この中で、後藤大臣は「国内で感染拡大が生じた場合、ことしの夏より速度は非常に速い可能性がある。仮に今後、急速な感染拡大が生じた場合に、保健・医療提供体制確保計画で整備した体制が即時に稼働できることが必要だ」と指摘しました。

そのうえで、自宅での療養者に対し、健康観察やオンライン診療、訪問看護や薬の提供などを行える医療機関を増やすこと、先週承認された重症化を防ぐ飲み薬を速やかに投与できる体制を確保すること、それに検査体制を拡充することなどについて、協力を求めました。

これに対し、中川会長は「自宅療養者の最大想定数にも対応できる体制が構築できている。年末年始を迎え、感染の再拡大が懸念される中、医療提供体制に万全を期していく」と応じました。