「メタバース」中国で開発や投資加速もネット規制が成長左右か

インターネット上の仮想空間「メタバース」が世界的に注目される中、中国でも大手IT企業が新たに参入するなど、開発や投資が加速しています。SNS上の言論などネットへの規制がある中国で、当局の今後の対応が関連産業の成長を左右するという見方が出ています。

中国のネット検索最大手、バイドゥは27日、自社で開発した仮想空間「メタバース」のサービスを公開しました。

「メタバース」は、インターネット上の仮想空間の中で自由に行動したり、物理的に離れた場所にいる人と交流したりできるサービスです。

バイドゥの「メタバース」は、10万人が同時に利用できるとしていて、公開に合わせて仮想空間を使ったイベントも開かれました。

「メタバース」をめぐっては、フェイスブックから社名を変更した「メタ」など、大手IT企業が相次いで参入し世界的に注目を集めています。

中国では「アリババグループ」や「テンセント」などの巨大IT企業が乗り出しているほか、関連企業の株価が高騰するなど、開発や投資が加速しています。

一方、共産党の機関紙、人民日報は、仮想空間の中の不動産が投機的に取り引きされているとして「メタバース」にはリスクが存在すると指摘するなど、過熱ぶりをけん制する動きも出ています。

また「メタバース」は、国境を越えて交流できることも特徴ですが、中国ではSNS上の言論などネットへの規制があり、市場関係者などからは当局の今後の対応が関連産業の成長を左右するという見方が出ています。