大阪府 新型コロナ 新たに11人感染確認

大阪府は、27日、新たに11人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

これで、府内の感染者の累計は20万3548人となりました。

一方、感染して亡くなった人の発表はありませんでした。

関西空港の地元の保健所 オミクロン株への危機感強める

新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」への感染確認が相次ぐ中、関西空港の地元にある保健所は、感染者と同じ飛行機に乗っていて濃厚接触者となった人などの対応に追われ、今後、感染が広がると本来の業務に影響が出かねないと、危機感を強めています。

関西空港がある泉佐野市などを管轄する泉佐野保健所では、管轄する地域内に海外から入国した人が一時待機する施設があります。

この施設で待機している人が感染者と同じ飛行機に乗っていて濃厚接触者となった場合、ほかの都道府県など管轄する地域外に住む人でも、国の取り決めで、泉佐野保健所が電話連絡や別の施設に移る調整を行っています。

保健所によりますと、多い日には1日およそ40人に連絡し、その8割以上が管轄する地域外の人だということです。

泉佐野保健所の古下尚美地域保健課長は「濃厚接触者になると2週間の隔離になるので、理解してもらうのが難しく、30分以上かけてお願いをすることもあり、苦労している」と話していました。

さらに、陽性と分かれば、過去の行動の調査や健康観察をする必要もあり、保健所は今後、府内で感染が拡大すると地元の人への対応という本来業務に手が回らなくなると、危機感を強めています。

古下課長は「関西空港があるため、ほかの自治体の人への対応も引き受けているので、業務が忙しくなっている。国は、対応の見直しが必要かどうか情報を早く伝えてほしい」と話していました。