ソウルで日本人留学生と韓国の大学生 外交や歴史など意見交換

日韓関係の冷え込みが続くなか、ソウルで日本人留学生と韓国の大学生らが両国の外交や歴史などをテーマに意見を交わす催しが開かれました。

この催しは、慰安婦問題や太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などで日韓関係が冷え込んでいるなかでも、互いの理解を深めようと、韓国在住の日本人留学生と韓国人の大学生で作るグループがソウルで開きました。

新型コロナウイルスのワクチン接種などを済ませた10代から20代の、20人余りが参加し、外交や歴史などの分野で3つのグループに分かれて意見を交わしました。

このうち、外交をテーマにしたグループでは、未来志向の日韓関係を築くことをうたった1998年の「日韓共同宣言」をもとに、両国関係の改善策の在り方について議論しました。

また、新型コロナへの対応や人口減少などの共通する課題について、両国の関係機関などが情報共有を進めていくことが重要だという意見も出されていました。

イベントを主催した22歳の日本人留学生の男性は「日韓関係はいろいろな問題が複雑にかかわっているので難しいですが、こうした機会を通して互いに話すことに意味があると思います」と話していました。