正月用飾り物 暴力団員 法外な値段で売り歩き資金源に 注意を

暴力団員が正月用の飾り物などを法外な値段で売り歩き、資金源にしている実態が依然として確認されていて、警視庁はことし95件の中止命令を出しました。警視庁は「不当な要求には応じず、困った時はすぐに相談してほしい」と呼びかけています。

関係者によりますと、東京の繁華街や下町の商店街では年末のこの時期、暴力団員が商店などを訪ね歩いて正月用の飾り物を売り歩いている実態が確認されています。

数千円の安い飾り物を1万円から5万円ほどの法外な値段で売りつけるということで、暴力団の資金源の1つになっています。

東京 葛飾区の商店街では、警視庁の捜査員が飲食店などを1軒1軒訪問し、暴力団員が訪れていないかを確認するとともに、不当な要求には応じないよう呼びかけていました。

警視庁は、暴力団員による飾り物の販売などが判明した場合暴力団対策法に基づいた「中止命令」を出していて、ことし95件に上っています。

個人経営の店などが長年のつきあいで断りきれないケースもあるということで、警視庁は「不当な要求には応じず困った時はすぐに相談してほしい」と呼びかけています。

飲食店経営者「しかたないと買ってしまうことも」

東京 葛飾区で10年以上飲食店を経営している男性は「特に下町ではいろいろな人のつながりやつきあいがあるので、10万円、20万円の高額でなければしかたないと思って買ってしまうこともあると思います。相手が相手だけに個人では断りにくいですが、警察がしっかり対応してくれるのは心強いです」と話していました。

警察「不当な要求に応じず すぐに相談を」

暴力団対策などを担当している警視庁葛飾警察署の藤井理知 刑事組織犯罪対策課長は「下町では人とのつながりや人情が大事にされているが、暴力団がそこにつけこむケースがみられる。地域の一人一人に声をかけて暴力団の資金源を潰していきたいと考えている。不当な要求には応じないようにして、すぐに警察に相談してほしい」と話しています。