岸田首相 核拡散防止条約の再検討会議 出席見送りへ

来月アメリカでの開催が予定されている、NPT=核拡散防止条約の再検討会議に出席できないか検討していた岸田総理大臣は、アメリカの感染状況に加え、日本国内の新型コロナ対応に万全を期したいとして、出席を見送る方向となりました。

NPT=核拡散防止条約は、冷戦下の1970年に発効した核軍縮や核不拡散の国際的な枠組みで、5年に1度の再検討会議は、新型コロナの影響で延期され来年1月4日からアメリカ・ニューヨークで開催される予定です。

被爆地・広島選出の岸田総理大臣は、会議の成功に向けて、実質的な前進となる合意文書の採択を各国首脳に働きかける考えを示し、日本の総理大臣として初めて会議に出席できないか、検討していました。

しかし、アメリカで新型コロナの感染拡大が続いていることに加え、日本国内での年末年始の新型コロナ対応に万全を期したいとして、出席を見送る方向となりました。

岸田総理大臣としては、早期にアメリカを訪問し、バイデン大統領との首脳会談を行いたいとして調整を進めていますが、アメリカ国内の政治情勢や感染拡大の影響で調整は難航しています。