米軍兵士が酒気帯び運転容疑で逮捕 クラスター発生の基地所属

新型コロナウイルスの大規模なクラスターが発生した沖縄のアメリカ軍キャンプハンセンに所属する兵士が、25日未明、那覇市内で酒を飲んだ状態で原付きバイクを運転したとして警察に逮捕されました。沖縄県は新型コロナの感染拡大を防ぐため基地からの外出禁止などを要請していました。

逮捕されたのはアメリカ軍キャンプハンセンの海兵隊員で24歳の伍長です。

警察によりますと25日午前0時すぎ、那覇市松山の市道で酒を飲んだ状態で原付きバイクを運転したとして酒気帯び運転の疑いが持たれています。

伍長は別の海兵隊員とヘルメットをつけずに原付きバイクを2人乗りしていて基準値の2倍を超えるアルコールが検知されたということです。

警察の調べに対し「那覇市内のバーで前日の午後5時ごろからウイスキーとビールを飲んだ。飲酒運転をしたことは間違いないが、検挙されるほど飲んだとは思っていない」などと供述しているということです。

伍長が所属するアメリカ軍キャンプハンセンでは200人を超える新型コロナの大規模なクラスターが発生したほか、日本人の基地従業員などがオミクロン株に感染したことが確認されていて、沖縄県は日米両政府に対しすべての軍人・軍属について基地からの外出禁止などを要請しています。

こうした中で起きた兵士の逮捕にアメリカ軍への批判の高まりも予想されます。
沖縄県の玉城知事はコメントを発表し「県民の不安を全く理解していないだけでなく軍の規律が著しく緩んでおり、管理能力も欠如していると言わざるを得ず、極めて遺憾だ。抜本的かつ実効性のある再発防止策を早急に講ずるとともに、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すよう強く求めていく」としています。