11月の住宅着工 去年同月比3.7%増 増加は9か月連続

テレワークなどで家で過ごす時間が増える中、住宅需要が堅調です。11月に全国で着工された住宅の戸数は7万3000戸余りと、去年の同じ月よりも3%余り増え、9か月連続の増加となりました。

国土交通省の発表によりますと、11月に全国で着工された住宅の戸数は7万3414戸と、去年の同じ月よりも3.7%増えました。

増加は9か月連続で、新型コロナウイルスをきっかけにテレワークが広がるなど家で過ごす時間が長くなっていることが、堅調な住宅需要につながっているとみられます。

内訳をみますと、注文住宅を示す「持ち家」は2万5329戸と、去年の同じ月より5.5%増えて、13か月連続の増加。

賃貸アパートなどの「貸家」も2万6819戸と、1.4%増え、9か月連続の増加でした。

また、マンションや建て売りなどの「分譲住宅」のうち、一戸建て住宅は1万2509戸で、プラス10%と2けたの増加となり、広い住まいのニーズが高まっていることもうかがえます。

国土交通省は「去年と比べると、このところの着工数は回復傾向だが、足元では受注が減っている事業者もある。住宅展示場の来場者数も減っているので、年明けの着工数に影響が出てくる可能性があり、動向を注視していきたい」と話しています。