コロナ重症患者治療「ECMO」改良の会社などに内閣総理大臣賞

医療分野での研究開発に貢献した企業などの表彰式が開かれ、新型コロナウイルスの重症患者の治療に使われている、人工心肺装置=ECMOを長時間使用できるように改良した会社などに、内閣総理大臣賞が贈られました。

政府は医療分野の研究開発に貢献した企業や研究者を毎年、表彰しています。

ことしの内閣総理大臣賞には、
▼新型コロナウイルスの重症患者の治療に使われている人工心肺装置=ECMOを長時間使用できるように改良した「テルモ株式会社」と、
▼ECMOを使える医師を重症患者が入院する病院に派遣したり使い方の講習を行ったりしているNPO法人「日本ECMOnet」の竹田晋浩理事長が選ばれました。

24日は総理大臣官邸で表彰式が開かれ、岸田総理大臣から賞状が手渡されました。

岸田総理大臣は「ECMOは、新型コロナとの戦いの最前線で重症患者の方々の命を救う切り札として投入され、多くの命を救ってきた。長年にわたって製品の改良を続け、この高度な機材を現場で使用できる人材の育成に努めてきた皆様の尽力のたまものであり、心から敬意を表する」と述べました。