京都府 オミクロン株に新たに3人感染確認 市中感染か

京都府は、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に、府内在住の3人が感染していることが新たに確認されたと明らかにしました。いずれも海外への渡航歴がなく、感染経路も分からないことから、府は、いわゆる市中感染の可能性が高いとしています。

新たに確認されたのは、京都府内の30代の女性2人と50代の男性1人の合わせて3人で、今月中旬以降、発熱やせきなどの症状が出て、詳しく検査したところ、感染が確認されたということです。

3人は府内の病院に入院していますが、軽症か無症状だということです。

3人とも海外への渡航歴はなく、今のところ感染経路も分からないということで、府は「市中感染の可能性が高い」としています。

また、3人とも新型コロナのワクチンを2回接種していて、このうち女性2人は同じ職場だということです。

京都府内では23日、20代の女性が「オミクロン株」に市中感染したことが初めて確認されましたが、府は、この女性と24日発表した3人は接点はないとしています。

また、府内にはこのほか「オミクロン株」の感染が疑われる人が4人いるということで、府などで詳しい検査を行っています。

京都府の西脇知事は記者会見で「年末年始を迎え、人と人との接触機会が増える。オミクロン株が市中にあることを前提に、感染リスクを少なくし、慎重な行動をお願いしたい」と述べました。

そのうえで、24日から府内の7か所で、症状がなくても感染への不安を感じる府民を対象に、無料で検査を受けられる態勢をとるほか、3回目のワクチン接種を速やかに実施するため、来年2月に府内の3か所で集団接種の会場を設ける方針も示しました。