新型コロナ 中国 西安で感染拡大 全市民約1300万人に外出制限

中国内陸部、陝西省の中心都市、西安で、新型コロナウイルスの感染が広がり、地元当局はおよそ1300万人の全市民に対し、外出を厳しく制限する措置をとりました。

中国の保健当局によりますと、西安では、今月9日から23日までに、新型コロナウイルスの感染者が250人余り確認されました。

感染の拡大を受けて、地元当局は、およそ1300万人の全市民を対象にPCR検査を行うとともに、23日から外出を厳しく制限する措置をとりました。

市民には、原則として自宅にとどまるよう求め、各家庭で1人にかぎり、2日に1回、食料品などの買い出しを認めるとしています。

また、西安と国内のほかの都市を結ぶ航空便も、23日から運航を停止しています。

中国メディアによりますと、人口1000万人以上の都市で新型コロナウイルスを理由にこうした大規模な外出制限措置がとられるのは、感染が最初に広がった湖北省武漢などに続いて3都市目です。

中国は、新型コロナウイルスの感染を徹底して封じ込める「ゼロコロナ政策」を継続していて、北京オリンピックが1か月半後に迫る中、警戒を強めています。