イギリス保健当局“オミクロン株 入院リスク低い”初期の分析

イギリスの保健当局は、新型コロナウイルスの変異ウイルス、オミクロン株に感染して入院するリスクは、デルタ株に比べ50%から70%低いとみられるとする、初期段階の分析結果をまとめました。引き続き、きめ細かく分析を続けていくとしています。

イギリスの保健当局は、今月20日までに確認された変異ウイルスのデルタ株とオミクロン株の感染について、23日、初期段階のデータの分析結果を公表しました。

それによりますと、オミクロン株に感染した人はデルタ株に感染した人に比べ、入院するリスクは50%から70%低いとみられるとしています。

“デルタ株より感染拡大速く 医療ひっ迫の可能性も”

ただ保健当局は、オミクロン株はデルタ株よりも感染拡大のスピードが速く、感染者が増加すれば、医療がひっ迫する可能性があるとしていて、入院するリスクが低いとしても警戒する必要があるとしています。

また、オミクロン株へのワクチンの効果について、追加接種を行えば発症を抑える効果があるとみられるものの、追加接種をしてから10週間後には効果が15%から25%低下する可能性があるとしています。

ジャビド保健相は、あくまで初期の分析だとして「引き続ききめ細かく分析を続けていく」とコメントしています。