沖縄 米海兵隊基地のクラスター 官房長官 感染対策徹底求める

沖縄のアメリカ海兵隊の基地で新型コロナの大規模なクラスターが発生していることをめぐり、松野官房長官は、基地に所属する兵士が出国前に検査を実施していなかったことを踏まえ、アメリカ側に対し感染対策を徹底するよう求める考えを強調しました。

沖縄のアメリカ海兵隊キャンプハンセンで新型コロナの大規模なクラスターが発生していることをめぐって、22日、林外務大臣はラップ在日米軍司令官に電話し、兵士の出入国の際に検査が行われないなど感染対策が不十分なことが確認されたとして、改善を求めました。

これに関連して松野官房長官は記者会見で「林大臣との会談で、アメリカ側からは、当該部隊についてはワクチン接種済みであることなどを前提に、アメリカ出国時のPCR検査を行っておらず、その代わりに入国後5日目に検査を実施していたとの説明があった」と述べました。

そのうえで「日米地位協定に基づき、入国する全部隊の隊員に対して出国前検査を実施し、入国時の検査については追加的な措置を検討するとの発言があった」と述べました。

そして「引き続きアメリカ側に対し、感染拡大防止のための措置を一層徹底するよう求め、地元の方々の不安解消に向けて最大限の努力をするとともに、新たな情報が得られしだい、適切に関係者と共有していきたい」と述べました。