アメリカの人口増加率0.1% 過去最低に コロナ流行影響

アメリカではことし7月までの1年間の人口の増加率が0.1%と、統計を取り始めて以降で最も低い水準となりました。国勢調査局は、新型コロナウイルスの流行が影響したと分析しています。

アメリカの国勢調査局は21日、最新の人口推計を発表しました。

それによりますと、アメリカの人口はことし7月時点で3億3180万人となり、去年の同じ時期に比べ39万2000人、率にして0.1%増えました。

これは、国勢調査局がこの統計を取り始めた1900年以降では最も低い水準で、年間あたりの人口の増加が100万人を下回るのも急激な景気後退が起きた1937年以来となります。

地域別では、ニューヨーク州で31万人減ったほか、カリフォルニア州でも26万人減るなど大都市を抱える州を中心に人口が減少しています。

アメリカの人口はここ数年、出生率の低下や移民の減少、高齢化による死亡率の上昇によって増加率がすでに緩やかになっていましたが、国勢調査局は新型コロナウイルスの流行によりこうした傾向がさらに強まり、記録的な低い水準にとどまったと分析しています。

AP通信は、ウイルスの流行が収束したとしても、経済的な不安から子供を持たない選択をする女性が増えていることから、人口の増加はすぐには元の状態に戻らないという専門家の見立てを伝えています。