ハーバード大教授有罪 中国の大学からも報酬 米政府に虚偽説明

アメリカの名門、ハーバード大学で学部長を務めた教授が国防総省などから研究費を得ながら、中国の大学とも契約を結んで報酬を得ていたのに、政府に隠したうえで、うその説明をしたとして、連邦裁判所の陪審は有罪の評決を言い渡しました。

有罪の評決が言い渡されたのは、ハーバード大学の化学・化学生物学部の元学部長で、ナノテクノロジーの権威として知られるチャールズ・リーバー被告です。

アメリカ司法省によりますとリーバー教授は、国防総省やNIH=国立衛生研究所から1500万ドルを超える研究費を得て、軍事関連などの研究を進めていました。

その一方で、中国湖北省の武漢理工大学にナノテクノロジーの共同研究所を設置し、最高で月5万ドルの給与と年間15万ドルの生活費などを受け取っていたほか、中国政府が外国の優秀な人材を引き抜く「千人計画」に参加する契約も結んでいたということです。

アメリカでは政府に対して故意にうその説明をした場合、刑事罰の対象となりますが、マサチューセッツ州ボストンにある連邦裁判所の陪審は21日、リーバー教授に対し、政府に中国との関係を隠したうえで、うその説明をしたとして有罪の評決を言い渡しました。

量刑は後日、言い渡されます。

アメリカ政府は、中国政府などがアメリカの大学や研究者を狙って、資金とひき換えに最新の技術を不正に入手しているとして警戒を強めています。