北朝鮮の機関紙 ことし1年を「建国以来、最悪の試練」

北朝鮮の機関紙はことし1年について「試練において、建国以来、最悪だ」と指摘したうえで、国民生活を向上させているとしてキム・ジョンウン総書記の業績を強調しました。新型コロナウイルスの影響などで経済が打撃を受ける中、内部の結束を図る狙いがあるとみられます。

北朝鮮では、今月30日にキム・ジョンウン総書記が軍の最高司令官に就任してから10年となります。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム総書記の10年間の統治を振り返る記事を連日掲載していて、22日付けの記事はことし1年について「試練において、建国以来、最悪だ」と指摘しました。

北朝鮮の報道を分析している「ラヂオプレス」によりますと、党の機関紙や国営メディアが、ことしが建国以来、最も状況が厳しいと伝えるのは初めてだとみられるということです。

一方、キム総書記の統治については「人民への献身において絶頂の10年だった」とたたえ、大規模な住宅の建設事業が進んでいることなど、国民生活を向上させているとして業績を強調しました。

新型コロナウイルスや長引く経済制裁の影響で経済が打撃を受ける中、国民に寄り添う姿勢を印象づけることで、内部の結束を図る狙いがあるとみられます。