林外相“沖縄 米軍基地の感染対策不十分” 司令官に改善求める

沖縄のアメリカ軍基地で新型コロナの大規模なクラスターが発生していることをめぐり、林外務大臣は兵士の感染対策が不十分だとして、アメリカ側に改善を求めました。

沖縄のアメリカ軍キャンプハンセンで、新型コロナの大規模なクラスターが発生していることをめぐって、林外務大臣は22日夜、記者団の取材に応じました。

この中で林大臣は、兵士の出入国の検査が行われず、感染者の隔離が徹底されないなど、感染対策が不十分なことが確認されたとして、ラップ在日米軍司令官に電話で直接、遺憾の意を伝え、改善を求めたことを明らかにしました。

ラップ司令官からは、ウイルスのゲノム解析の実施も含め、対策の強化に努める考えが示されたということです。

林大臣は「日本国内の措置とは整合的ではない状況があったので、私から直接申し入れた。引き続き緊密に連携し、要請しなければならないことは、しっかり要請していく」と述べました。

一方、林大臣は、基地所属の兵士が20日に酒気帯び運転の疑いで逮捕され、その後、釈放されたことについても、アメリカ側に綱紀粛正の徹底を重ねて求めました。