欧州 天然ガス価格 過去最高値に ロシアからの供給不足懸念で

ヨーロッパで、高騰してきた天然ガスの価格が21日、一段と上昇し、過去最高値をつけました。主要な調達先であるロシアからの供給が不足することへの懸念などが背景で、インフレに拍車をかけ、市民生活への影響を広げるおそれが出ています。

ヨーロッパでは21日、「オランダTTF」と呼ばれる天然ガスの指標価格が、一時、1メガワットアワー当たりおよそ184ユーロまで値上がりしました。

前日と比べておよそ25%の急激な上昇で、ことし10月につけたこれまでの最高値、155ユーロを大きく上回って過去最高値となりました。

去年の同じ時期と比べるとほぼ10倍に値上がりしていることになります。

背景には、ヨーロッパが本格的な冬を迎えて暖房などでの需要が増える中、主要な調達先であるロシアからの供給が不足するとの懸念が広がったことなどがあります。

イギリスでは、天然ガスの仕入れ価格の高騰で中小のエネルギー供給業者の経営が圧迫され、ことし8月以降、20社以上が相次いで事業から撤退しています。

また、電気やガスの料金の値上がりを通じてヨーロッパ各国で市民生活や企業活動に影響が出ていて、今後、インフレに拍車をかけ、こうした影響を一段と広げるおそれが出ています。