感染急拡大の韓国 飲食店への規制強化に自営業者が抗議集会

韓国で新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、政府が飲食店の時短営業など、規制を強化したことに対し、自営業者でつくる団体が抗議集会を開き、政府に営業時間の制限解除など規制の緩和を訴えました。

感染が急拡大している韓国では、今月に入って一日の新規感染者が初めて7000人を上回り、21日時点の重症者は1063人と、これまでで最も多くなりました。

オミクロン株への感染も、これまでに234人が確認されています。

このため、韓国政府は今月18日から来月2日まで飲食店の時短営業や、私的な集まりの人数制限などの規制を再び強化していて、これに反発する自営業者の団体が22日、ソウル中心部で抗議集会を開きました。

集会では、参加した人たちが政府に対して、事業者の損失の補償を拡大するよう求めたほか、営業時間の制限解除など規制の緩和を訴えました。

集会に参加した、カフェを経営する女性は「政府はいますぐ十分な損失補償をすべきで、規制を強化する前の状況に戻してほしい」と話していました。

韓国政府は規制の強化に合わせて、経営が厳しい自営業者ごとに、支援金として100万ウォン、日本円にしておよそ9万5000円を支給すると発表していて、自営業者に可能なかぎりの支援を行うと強調しています。